近年、世間に広まってきたWiMAX。WiMAXと言えば無線ですよね。外出先でも家庭内でも簡単にインターネットを利用できるのは、無線ですべてが接続されているからです。
ですが、このWiMAX、実は、端末と有線接続して利用することもでき、この機能を利用することでさらに利便性がアップします!
そこで、今回はWiMAXルーターと端末とを有線接続する方法と、そのメリットについてご紹介します!
まずWiMAXってそもそも何…?
最初に、WiMAXについておさらいしましょう!
WiMAXは「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の略称で、UQコミュニケーションズが提供している無線通信サービスです。
日本では2009年から運用が開始され、2013年からはさらに新世代のWiMAX2+というサービスも開始されました。
WiMAXの特徴は、小型の無線LANルーターを持ち運ぶことで、屋内外を問わずにインターネットに接続できる環境を構築できる点にあります。従来の有線インターネット回線を各家庭に引く方式に比べ自由度が高いです。
ノートパソコンやスマートフォンが普及し、屋外でも高速通信や大容量通信が要求される中で、WiMAXは魅力的な選択肢の一つです。
WiMAXを有線で利用するメリット
WiMAXといえば無線のイメージですが、接続端末との間を有線でつなぐことも可能です。ここでは、有線で接続するメリットについてご説明いたします。
- 無線に比べ安定した高速通信
無線通信の弱点として、どうしても通信が不安定になることが挙げられます。ルーターとの距離が近ければあまり問題となりませんが、距離が離れたり、ランダムな外乱が発生したりするような環境の場合、無線では安定した通信は行えません。このような時、有線で接続することで安定した通信が可能となります。
また、有線で接続することで、通信のタイムラグが減少します。リアルタイム性が要求されるゲームやサービスなどを利用する場合は有線接続を検討してみてください。
- セキュリティ性の向上
WiMAXは、SSID(ルーターのIDのようなもの)とパスワードの2つで認証することで通信することができます。また、暗号化方式もAES方式という既存の中でも強固なものが採用されています。しかし、無線である以上、不正アクセスや盗聴のリスクは常に小さいながらも存在していることも事実です。
そこで、ルーターと有線で接続することでこのようなリスクを減少させることが可能です。3.古い規格の端末でもインターネットに接続可能になる
少し古い規格のパソコンの場合、無線LAN機能が搭載されていないこともあると思います。もしそのパソコンにLANケーブル端子があれば、ルーターとLANケーブルで有線接続することで外出先でもインターネットに接続できるようになります。
また、もしUSB端子しかない場合でも、USBとLANケーブル端子を変換するツールが安価に販売されているため、このようなものを利用することでインターネットに接続できるようになります。
有線接続の方法
ここまで有線接続のメリットをご紹介してきましたので、続いて具体的な有線接続の方法についてご説明いたします。
必要なものは以下の2つとなります。
LANケーブルとクレードルです。
LANケーブルは無線LANルーターと端末とを接続することに用います。クレードルとは、WiMAX無線LANルーターの卓上型専用機器で、ルーターの充電機能やLANケーブルポートなどが搭載されているものです。いずれも家電量販店で購入できる他、クレードルに関してはWiMAXルーターとセットで購入することも可能です。
WiMAXルーターをクレードルに設置し、LANケーブルをクレードルと端末とで接続することで有線接続が可能となります。
但し、2019年1月に発売されたW06型ではクレードルが不要で、USB3.0Type-Cケーブルで直接ルーターと端末とを接続することで有線接続が可能となります。USB2.0Type-Cケーブルでも有線接続は可能ですが、通信速度が3.0に比べて劣ってしまうので注意が必要です。
クレードルはルーターの充電と有線接続が同時にできたので便利でしたが、かさばるという欠点もありました。クレードルの廃止に関して様々なご意見があると思いますが、クレードルの廃止のおかげで、外出先でもクレードルなしで有線接続できる、クレードルの購入費用が不要になるなどのメリットもあります。
機種をお選びの際は、通信速度は勿論ですが、有線接続をご検討の際はクレードルの有無に関しても検討いただくと良いと思われます。
まとめ
WiMAXルーターの有線での利用についてそのメリットと利用方法について紹介させていただきました。
有線接続は、安定性・応答性とセキュリティ性に関して無線接続に比べて分があります。
有線接続する場合には、クレードルが必要となりますが、最新型のW06型の場合は不要となります。
ぜひ、クレードルの有無に関しても注意していただきながら、自分にあった機種選びをしてみてください!